WiMAX2+が下り最大708Mbpsの通信が可能な通信方式、256QAMに対応しました。
これまでの440Mbpsから大幅に速度がアップしたWiMAXですが、256QAMとは一体どのようなものでしょうか?
256QAMについての解説や、現在対応している機種・エリアについて解説したいと思います。
WiMAXが対応した256QAMの特徴は?
256QAMは、無線通信方式の1つで、従来の通信方式よりも1度に多くの情報を送信することができる技術です。
DocomoやSoftbankの回線でも、対応が発表されていましたが、auとUQコミュニケーションズも新たに対応することになりました。
WiMAXの通信方式は、最大220Mbpsからキャリアアグリゲーションと4×4 Mioにより440Mbpsの速度に引き上げられ、さらに256QAMによって下り最大708Mbpsにまで高速化されることになりました。
これまででも光回線並みの速度で通信ができるWiMAXでしたが、256QAMに対応したことでさらに通信速度の向上と安定化が期待できます。
通信量に関しては、これまでと変わらず3日で10GBの制限があるので、個人的には速度よりも通信量を増やして欲しいなと感じますが、より早くコンテンツを読み込むことができたり、オンラインゲームでの安定性が向上したりと、回線品質のアップデートはユーザーにとって嬉しい変化です。
256QAMの708Mbpsと558Mbpsについて
256QAMに対応したWiMAXですが、最大速度の708Mbpsで通信できる条件は、au 4G LTEを利用したハイスピードプラスエリアモードでの通信を利用することです。
通常のWiMAX2+のみの通信では、下り最大558Mbpsの速度で通信できるということになります。
ハイスピードプラスエリアモードは、月額1,005円の有料オプションですが、WiMAXの3年プランでは、LTEオプションが無料になります。
256QAMに対応した高速通信を常に楽しみたいという方は、LTEオプションが無料になる3年プランを検討してみても良いかもしれません。
WiMAXで256QAMに対応した機種は?
256QAMに対応した機種は、現在Huawei製のW04のみになっています。
NECのモバイルルーターWX03と、HuaweiのホームルーターL01は、256QAMには対応せず、これまで通り下り最大440Mbpsの通信ということになります。
まだ発表はされていませんが、WX03の後継機種WX04が発売されれば、256QAMに対応してくるのは確実でしょう。
ただし、WXシリーズはLTE通信に対応していないため、708Mbpsの通信には対応せず、558Mbpsの通信速度にとどまるかもしれません。
何れにしても、今後の展開が楽しみではありますが、今WiMAXを契約するなら、新たな通信方式に対応したW04を選んでおくのが最も無難な選択です。
256QAMの対応エリアは?
256QAMの対応エリアは、まだ東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の一部エリアのみ対応となっています。
これは558Mbpsも708Mbpsも同様です。
まだまだ対応エリアは狭いですが、これからどんどん拡大していくことでしょう。
256QAM対応エリアでWiMAXのW04を利用している方は、W04のファームウェアをアップデートすれば、自動的に新しい通信方式が適用されるので、ぜひ試してみてください。
WiMAXの256QAMに関するまとめ
256QAMは、キャリアアグリゲーション・4×4 Mioに続いて、新たに対応された次世代の通信方式です。
データを高い密度で同時に送受信できるため、大容量の通信でも高速で処理することが可能になります。
機種限定とはいえ、WiMAXが256QAMに対応したことで、通信速度・通信量の面で他のモバイルWiFiルーターと比較しても、さらに優位になるでしょう。
これからの対応エリアの拡大や、対応機種の追加など、新しい情報が追加され次第更新したいと思います。