WiMAXの申し込みを分かりやすく解説

WiMAXがSIMカードのみでの販売を開始!活用方法やデメリットは?

UQ WiMAXが2019年10月1日から新しい料金プランに移行し、同時にSIMカードのみの販売を開始しました。

これまでWiMAXは、端末を購入してその中に入っているSIMカードを利用するという形でしか購入することができず、SIMカード単体での販売は今回が初めてということになります。

販売しているのはWiMAX公式プロバイダであるUQ WiMAXのみなので、現在WiMAXのSIMカードを購入できるのはUQ WiMAXからのみです。

これまでも、WiMAXの白ロムを購入して、古い端末からSIMカードを抜き出し、購入した端末に挿して利用するという使い方はできました。

今回SIMカードだけの販売を開始したことで、新規ユーザーでも端末を別途用意し、UQ WiMAXでSIMカードを購入して利用するという、WiMAXの新たな使い方ができるようになりました。

その代わり、これまで大幅に割引されていた端末代金が実費で必要になるというデメリットも生まれてしまいましたが、ここではWiMAXのSIMカードのみの販売について、その購入方法や活用方法、そしてデメリットなどを詳しく解説したいと思います。

UQ WiMAX SIMカード単体契約の料金

  • 2年自動更新 : 3,880円/月
  • 2年自動更新なし : 3,880円/月
  • 契約期間なし : 4,050円/月

SIMカードのみの販売といっても、料金プランは端末同時購入の場合と同じになっていて、特別SIMカード単体での購入が安い訳ではありません。

ただ、現在UQ WiMAXの端末代金は15,000円必要なので、SIMカード単体での購入の方が初期費用は抑えることができます。

もちろん、端末はこれまで使っていた端末を使うか、Amazonやヤフオクなどで白ロムを用意する必要があるので、端末を持っていない場合は少なからず端末を用意する代金が必要です。

安く運用するコツとしては、最新機種のW06ではなく一世代前のW05などの白ロムを購入するようにすると、端末代金を安く抑えられます。

機能的には最新機種と大きく変わりがないので、端末を用意する際は少し古めの端末を購入するのがおすすめです。

契約期間の縛りはどのプランもなし

SIMカード単体での料金プランも、端末同時購入と同じく2年の自動更新はあるものの、契約の縛りはほとんどないということになります。

少し分かりにくいのですが、新しい料金プランは2年の自動更新をするかしないかだけの違いになっています。

2年の自動更新ありのプランでは、ずっと3,880円で使えることに対して、2年自動更新なしでは、2年後に4,050円の料金になります。

長期利用を考えている場合は、2年の自動更新にしておけば、料金が4,050円に戻ってしまうことがなく、ずっと一定の3,880円という料金で利用が可能です。

自動更新がありでもなしでも、契約期間の条件なし以外のプランでは、解約時に2年の更新月以外での解約では1,000円の解約金が必要です。

携帯キャリアが契約期間の縛りをなくしたことにUQ WiMAXも合わせて来たということになりますね。

UQ WiMAXは3年プラン・4年プランと契約期間が長くなっていっていましたが、今回の新料金プランとSIMカードの単体販売によって、かなり契約のハードルは下がった印象があります。

Ver.3とVer.4を比較するとVer.4の一択

端末同時購入の場合と唯一違うのは、SIMカード単体で申し込みをする場合、Ver.3とVer.4が選べるという点です。

これはSIMカードがWiMAX対応か、WiMAX2+のものかで分かれています。

WiMAXに関しては、これまでも徐々に回線を縮小していて、2020年には完全に無くなってしまう回線です。

WX02まではWiMAXの回線だったので、それ以降の端末では全てWiMAX2+に対応したVer.4のSIMカードが対応しています。

WX02以前の端末ではVer.3のSIMカードが対応しているのですが、WiMAXの回線が使えなくなってしまうことは間違いないので、申し込みをしない方が良いでしょう。

Ver.3対応の端末しか手元にない場合は、使える期間が限られているので、新しく端末を用意するか、端末セットで購入するのがおすすめです。

WiMAXをSIMのみで申し込むデメリット

契約期間の縛りがなくなり、さらに端末購入まで不要になったWiMAXのSIM単体販売の開始。

購入のハードルが下がり、 良いことばかりに思えますがやはりデメリットもあります。

UQ WiMAX から SIMカードの単体販売のニュースを知った時は、購入してみようと思いましたが、色々調べてみるとやはり従来通り他のプロバイダのキャンペーンを利用して申し込みをした方がはるかにお得にWiMAX を利用できることが分かりました。

月額料金が高い

まず最大のデメリットとして挙げられるのは月額料金が高いことです。

WiMAXはUQ WiMAXだけでなく様々なプロバイダが販売していて、プロバイダのキャンペーンを利用して申し込みをすれば、月額料金は3,500円以内で収まります。

確かに契約期間の縛りがないので、申し込みの気楽さはありますが、長く利用しても短期間で利用しても月額料金が一定なので特にSIMカード単体にすることのお得感はありません。

とはいえ契約期間に条件がないプランで申し込みをすると、月額料金は4,050円とさらに高くなってしまいます。

SIMカード単体での販売なので、もう少し月額料金が下がるかと思いましたが、この月額料金ならあまり契約するメリットを感じません。

端末代金が余分に必要になる

月額料金に加えてUQ WiMAXのSIMカード単体販売では、ここまででも触れたとおり端末を別途用意する必要があります。

WiMAXルーターは白ロムなどで多く出回っているとはいえ、やはり最新機種を購入するとなるとそれなりの料金が必要です。

UQ WiMAXで購入すると、すべての端末が15,000円で販売されているので、この価格を目安に考えるとWiMAXの契約に対する初期費用がかなり高額になってしまいます。

これもWiMAXの他のプロバイダのキャンペーンを使えば、たとえ最新機種であっても端末代金を無料で契約できます。

月額料金も安く端末代金も無料なので、契約期間に縛りがあったとしても長く利用するつもりであれば、他のプロバイダで申し込みをした方が数万円お得にWiMAXを利用できることになります。

SIMカード単体での利用は、既に端末を持っているユーザーがメインになると思うので、これから新規で申し込みをするユーザーや古い、WiMAX ルーターしか持っていないユーザーにとっては、simカード単体での契約はやめておいた方がいいでしょう。

WiMAXのSIM単体販売のまとめ

  • 契約期間に縛りなし
  • 月額料金は3,880円
  • 端末を別途用意する必要がある
  • 他のプロバイダの方が安い

UQ WiMAXからSIMカード単体での販売が開始されたことで、WiMAXを利用する選択肢が増えたのはとても嬉しいことです。

しかし、やはり他のプロバイダのキャンペーンを利用した方が圧倒的に利用料金を抑えられることで、今のところあまりメリットを感じません。

端末を別途用意する必要があることは1つのハードルになりますし、通信速度の速い最新機種を購入するとなるとそれなりの初期費用がかかります。

初期費用をかけたならせっかくなので長く利用したいというのが本音でしょうし、長く使うとなるとSIMカード単体でのプランは決して料金がお安いわけではないので、長期契約するならなおさらメリットがありません。

WiMAXをSIMカード単体で契約するのに最適なユーザーは、既にそこそこ新しいWiMAXの端末が待っていて、解約したけれど1ヶ月とか2ヶ月だけ契約したいというような場合に最適かもしれませんね。

これから毎月WiMAXをしっかり使っていこうと考えているユーザーは、契約期間があり長期契約であっても月額料金が安く、端末代金が無料のプロバイダーのキャンペーンを利用して申し込みをするのがおすすめです。