WiMAXルーターには、WX01以降・W04以降の機種なら、Bluetoothで接続する機能が搭載されています。
Bluetoothでの接続は、WiFi接続に比べてバッテリーの消費量が少ないので、WiMAXを長時間使用することができるというメリットがあります。
ただし、通信速度はWiFi接続よりも遅くなので、あくまでもバッテリーを長持ちさせたい時に使用するのがおすすめです。
また、スリープ状態からクイック起動させる際にもBluetoothが役立つので、WiMAXを使うならBluetooth通信に対応した端末で、活用すると便利です。
WiMAXをBluetooth接続で利用する
WiMAXは、基本的にはWiMAXルーターから飛ぶWiFiの電波をパソコンやスマホで受信して接続します。
Bluetooth接続では、WiMAXルーターとパソコン・スマホ・タブレットをBluetoothでペアリングして接続します。
どちらも、WiMAXルーターと端末をつなぎ、インターネットに接続するということ自体は同じですが、それぞれの接続方式には特徴があり、メリットデメリットもあります。
Bluetooth接続の特徴は速度とバッテリー
WiMAXをBluetoothで接続することには、メリットとデメリットがあります。
まず、メリットとしてはBluetoothで接続する方が、圧倒的にバッテリーの持ちがよくなります。
最近では、Bluetooth接続によるワイヤレスイヤホンやヘッドホンが多く発売されていますが、小さな本体に対してバッテリーの持続時間がとても長いのが特徴です。
これはWiMAXにも同様のことが言えて、Bluetooth接続は、省電力で無線接続ができることが最大のメリットと言えるでしょう。
また、WiFiのパスワードを入力する必要がなく、ペアリングすればすぐに使えるというのも手軽に利用できるポイントです。
反対にデメリットとしては、通信速度が遅くなるということです。
現在、WiMAXの通信は最大708Mbpsとなっていますが、これはあくまでもWiFi接続で通信した場合の速度です。
もちろんルーター自体には、WiMAXの高速通信ができる電波が受信できているのですが、Bluetoothテザリングで繋がった、ルーターと機器の間で通信速度が抑制されてしまいます。
というより、Bluetoothは、そこまで大容量の通信ができる規格ではないため、どれだけWiMAXの回線速度が早くても、実際の速度は3Mpbs程度におさまってしまいます。
そのため、Bluetooth接続の使いどころは、”バッテリーを長く持たせたくて、通信速度がある程度で間に合う時”ということになります。
Bluetoothに対応したWiMAXルーター
現在販売されている、または最近まで販売されていたWiMAXルーターでBluetooth通信に対応している機種をみてみましょう。
- W05
- WX05
- W06
WiMAXでBluetooth接続に最初に対応したのが、NECのWXシリーズでしたが、Huawei製のWシリーズも、現在販売されているW04からBluetooth通信に対応しています。
現在は、それぞれのメーカーの最新機種であるWX05とW06はどちらもBluetoothに対応しているということになります。
WX05とW06を比較!どっちのルーターがおすすめ?速度だけで選んではいけない理由
WiMAXをBluetoothで接続する方法は?
WiMAXをBluetoothで接続する方法は、とても簡単です。
どの機種でも操作方法に大きな違いはありませんが、W05の場合の接続手順をみてみましょう。
- 1.設定→Bluetooth設定→ペアリング
- 2.接続したい端末のBluetoothをON
- 3.W05の製品名を選択
- 4.ペアリング完了
どの端末でも、まずはWiMAXルーター本体でBluetoothのペアリングを開始し、それから接続したいスマホやパソコン、タブレットのBluetooth設定画面を開きます。
そうすると、Bluetoothの接続先にWiMAXの機種名前が表示されるので、選択すればペアリング完了です。
Bluetoothに対応するPC・タブレット・スマホならほとんど接続できます。
iPhoneに関しては、しばらくBluetoothペアリングに対応していなかったのですが、いつの間にか接続できるようになっていました。
Bluetoothペアリングをしておくと、次から接続が簡単ですし、アプリからリモート起動を行う時にも、Bluetooth通信を使って起動しているので、とりあえず一度設定しておくと便利です。
WiMAXのBluetooth接続に関するまとめ
WiMAXをBluetooth接続で利用するとバッテリーの持続時間を伸ばし、代わりに通信速度が3Mpbs程度に抑えられます。
速度的にはメリットがありませんが、外出時でできるだけ長くバッテリーを持たせたいという時には最適な接続方法です。
ほとんどの方が、WiFi接続だけで満足できるでしょうが、Bluetoothで接続できるという知識は、いざという時に役に立つかもしれないので、覚えておいて損はないでしょう。