スマホの料金が安く抑えられることで人気の格安SIMですが、最近では格安SIMを販売するMVNO各社が、料金面だけでなく様々な特色あるプランを打ち出しています。
その中でもパケット通信が使い放題で、速度制限がなく毎月好きなだけインターネットに接続できる使い放題プランのあるSIMカードは特徴的なものの1つです。
スマホにはもちろん、SIMフリーのモバイルルーターをお持ちの方にもおすすめです。
このページでは、データ通信が使い放題のプランがある格安SIMをまとめて、最大速度や月額料金などを比較してご紹介したいと思います。
使い放題プランのあるSIMの速度と料金比較表
MVNO | 最大速度 | 月額料金 | 通話SIM |
---|---|---|---|
基本 | 200Kbps | 480円〜 | +500円〜 |
TONE | 500kbps | 1,000円 | 0円 |
UQ Mobile | 500kbps | 1,980円 | +700円 |
おすすめ! DTI |
225Mbps | 2,200円 | +700円 |
U-MOBILE | 375Mbps | 2,480円 | +500円 |
ぷららモバイル | 3Mbps | 2,780円 | +680円 |
格安SIMのデータ通信使い放題の基本
まず前提として表の1番上に記載している格安SIMの使い放題の基本についてです。
格安SIMのパケット通信は、基本的に低速時は200Kbps、高速時は375MbpsなどのLTE回線になります。
そしてどのMVNOを選んでも、この200Kbpsの低速通信は使い放題となっています。
ただ、この200Kbpsの低速通信は、インターネットに接続することはできるものの、画像の読み込みには時間がかかりますし、Youtubeなどの動画の再生は低画質でも読み込みに相当時間がかかります。
そこで1GBや3GBのように、高速通信ができる容量を追加していくのが格安SIMの料金プランの基本になります。
使い放題プランは、200Kbpsよりも高速な通信ができて、1GBや3GBのように制限がなく、使い放題になるものをまとめています。
500Kbpsが使い放題で1,000円で使えるTONモバイル
TONEモバイルはTSUTAYAが提供している格安SIMです。
TONEのデータ通信使い放題プランは、500Kbpsと低速な速度ながら使い放題が基本になっています。
500Kbpsは格安SIMの低速通信200Kbpsの倍の速度で通信が可能なので、インターネットの閲覧はある程度快適に利用することができます。
ただし、Youtubeなどの動画視聴はさすがに難しいので、その場合は追加で高速通信のオプションを1GBからつけることができます。
また、TONEモバイルは必ずスマホとセットで購入する必要があるので、データ通信専用でモバイルルーターで利用したいという方にはおすすめできません。
UQ Mobileは500KbpsでSIM単体も可能
UQモバイルは、TONEと同じく500Kbpsの速度で使い放題のプランを提供しています。
TONEはスマホとセットでの購入が必須ですが、UQモバイルはSIM単体での購入も可能です。
月額料金としてはTONEモバイルの方が安いですが、UQモバイルは手持ちのスマホやルーターに挿して利用することができるので、用途は幅広くなっています。
格安SIMの中では数少ないau回線を使ったSIMで、WiMAXルーターでもSIMが使えたりと、auに親和性が高くなっています。
TONEモバイルと同じく500Kbpsの速度なので、やはり動画の視聴は難しいですが、SNSやインターネットの閲覧はストレスなく利用することができます。
225Mbpsの高速通信が使い放題のDTI SIM
DTI SIMは上の2つとは異なり225MbpsのLTE高速通信が使い放題のプランを提供している格安SIMです。
DTIの使い放題プランは、Docomo回線の最大通信速度である375Mbpsより少し速度がおちる225Mbpsの速度で通信が可能です。
使い放題である程度の高速通信ができるSIMとしては料金面でも安く利用でき、まだユーザーも少ないことから回線の混雑がなく通信速度も良好です。
DTI SIMは10GB〜の大容量プランとこの使い放題プランがありますが、10GBの大容量プランは375Mbpsの速度が出て、使い放題プランでは少し抑えて225Mbpsという住み分けをしています。
どちらにしても225Mbpsの通信がこの料金で使い放題というのはとてもコストパフォーマンスがよく、使い放題SIMの中では最もおすすめできるSIMカードです。
U-Mobile Premiumは375MbpsのLTEが使い放題
U-Mobileには通常の格安SIMの料金プランと、U-Mobile Premiumというデータ通信使い放題の料金プランの2種類があります。
Premiumでは、月額2,480円で375MbpsのLTE通信が使い放題になっていて、発表された当初はその料金の安さと通信速度からとても話題になりました。
ですが、公表しているLTEの通信が実際には回線の混雑の影響を受けやすく、特に平日の昼間などでは通信速度が低下し、繋がりにくくなるようです。
ぷららモバイルは3Mbpsが使い放題
ぷららモバイルLTEは、格安SIMがスタートした初期からデータ通信使い放題プランを提供していて、とても注目を集めた格安SIMです。
ただ通信速度が3Mbpsに固定されているので、LTEの高速通信と比較すると通信速度は遅く、Youtubeの高画質動画の再生は難しい速度です。
また、U-Mobileと同じくユーザーが殺到したためか、パケット通信が繋がりにくくなる時間帯があり、評判はあまりよくありませんでした。
使い放題とはいえ3Mbpsの速度で月額料金が他のSIMより高くなっているため、コストパフォーマンスも高くありません。